働き方改革、とはいえ長時間労働がなくならない職場にいるあなたへ……エンドレス残業を回避するための参考書2冊

働き方改革が叫ばれる中、残業削減や有給休暇の取得を推進する企業が増えています。一方で、なかなか長時間労働がなくならない職場も多いのが現状。 社員に残業を控えるように呼びかける立場でもある管理部門としても悩ましい問題ですよね。今回はそうした悩みの解決に役立つ2冊を紹介します。

『就業規則に書いてあります!』 〜ブラックすぎる職場の改善に奮闘する労務管理者の苦悩〜

長時間労働、パワハラにセクハラ、従業員の失踪……。 『就業規則に書いてあります!』の舞台となるアニメ制作会社は、問題だらけの典型的な「ブラック企業」です。

そんな職場環境を改善するためにやってきたのが、主人公の平河東子(ひらかわ・とうこ)。大手企業で労務管理をしていた東子は、慣れない環境に戸惑いながらも、社員の健康や安全を守るために奮闘していきます。

クライアントからの理不尽な要求にどう応える?

物語の中で最大のピンチとなるのが、第3話(P166〜)。

突然のスケジュールの前倒し、締め切り間際での大量の修正指示など、クライアントからの無理なオーダーをすべて受け入れてしまったことで、ただでさえ忙しかった制作現場は、さらに追い詰められていきます。

「理不尽な要求でも、断れずに受け入れてしまう」というシーンは、現実の職場でもよく見られること。
相手の要求に全力で応えようとするのは悪いことではありません。しかし、無理を通そうとすれば、働く人の安全や健康を損なうだけでなく、かえって仕事の生産性やクオリティを落とすことにもつながります。

そうした事態に陥らないためには、どうすればいいでしょうか?

東子なりの奮闘も見守りたいところですが、いますぐ改善したいあなたにオススメの具体的な解決策が次の本の中に見つかりました。

長時間労働の原因は「過剰サービス」にアリ⁉ 解決策を探る一冊はコレ!

『職場の問題地図』では、業務改善の専門家である沢渡あまね氏が、長時間労働をはじめ、職場の生産性の問題に関して丁寧に解説しています。

『職場の問題地図〜「で、どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方』(技術評論社)

『就業規則に書いてあります!』で描かれる「仕事相手からの理不尽な要求に応えてしまう」問題については、「過剰サービス」(P140〜)の章で説明されます。

本来は自分がやらなくてもいいことまでやってしまう、必要以上のサービスをしてしまうのが「過剰サービス」。その大きな原因は、そもそも「何を」「どこまで」やればいいのか、というルールが曖昧なまま仕事を引き受けてしまっていることにあると言います。

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「サービスレベルの設定」が職場を救う

サービスレベルとは、その仕事を「どんな条件で・どんなレベル(品質・スピード)で提供する」というルール。東子の陥ったような状況を改善する手段として紹介されるのが、「サービスレベルの設定」(P 160〜)です。

『就業規則で書いてあります!』のケースで言えば、たとえばクライアントとの間で「このくらいの量の修正なら3日で対応します」「納期を早める場合は追加料金になります」といったルールを設定しておけば、無理な要求に応え続けず、品質を保つことができたかもしれません。

これはほかの業務であっても同じことが言えます。 特に管理部門の場合は、「急な出張が決まったからすぐに仮払金を出してほしい」「この申請書を明日中に通してほしい」「社内設備に不具合が見つかった」など、他部署からの急な依頼に対応しなければいけないことも多いのではないでしょうか。

その場合も、「前日16時までに総務部に届いた郵送物であれば、翌日の午前中に発送する」「申請書を受け取ったら、7営業日以内に立替交通費を支払う」など、日常の業務に関するルールをあらかじめ設定してみましょう。業務の優先順位を判断する際も、ルールを基準にすれば、関係者全員が納得する決定ができます。

もちろん、関係者全員にルールを周知しておくことも大切です。

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この2冊から学べること

長時間労働の原因はさまざまですが、仕事の質を上げるため、職場に貢献するため、など会社の業績を上げる一心での行為も多いはず。もちろんそれを暗に強要しているなどはもってのほかですが、そうでない場合でもちょっとした善意が発端であったりします。
積み重なって過度な負担にならないように、一定のルールを決めておくことは仕事を円滑に進める上でも、また社員・部下を守る上でも重要なこと。

緊急時など、イレギュラーで対応しなければいけないケースもあるかもしれませんが、事前にルールを決めておけば、そのルールをもとに話し合うことができます。ぜひ、社内でどのようなサービスレベルを設定すべきか考えてみましょう。

長時間労働につながる原因はほかにもあります。『職場の問題地図』には、「上司・部下の意識がズレている」「誰か一人がいなくなると仕事が回らない(属人化)」「無駄な会議が多い」といったケースが挙げられ、その対策について解説されています。

『職場の問題地図』 ではさらに、 「プロセス」や「場」といった観点にも目を向け、職場の問題点を洗い出していくことが必要だと提言しています。 これまで多くの日本企業は職場で何か問題が起きたときに、制度面(ノー残業デーを設けるなど)や個人スキルを強化する(研修をするなど)ことで解決を図るケースが多くみられるものの、実際は「制度」や「個人スキル」だけでは根本的な解決は難しいことも指摘しています。

『就業規則に書いてあります!』の中でも、「労務管理は、“他者への共感”が大切」と考える東子は、何かトラブルが発生したとき、まずは当事者の話をしっかりと聞いています。この姿勢は見習うべきと言えるでしょう。

このように、問題の本質を探り、業務のプロセスやコミュニケーションから見直していくことも、この2冊に共通した重要なメッセージとなっています。

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この記事で紹介した書籍情報

『就業規則に書いてあります!』(メディアワークス文庫/K A D O K A W A刊)
桑野一弘 著
2020年3月25日発売
文庫判/288ページ
定価:630円+税
ISBN:9784049131406

『職場の問題地図〜「で、どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方』(技術評論社)
沢渡あまね著
2016年9月16日発売
四六判/224ページ
定価:1,480円+税
ISBN 978-4-7741-8368-8

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